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探検隊

気になるお店、気になる場所
行ってみたい !行ってみよーーーっ!

ってことで、こだいら探検隊、好奇心いっぱいでこだいらのまちに繰り出しまぁ〜〜す♪

今月の探検隊はNPO法人エンジェル・ハート・ケアです。

小さな子どもを育てながら働く親にとって、子どもの病気はせつないもの。

子どもが病気のときに休むのは、やはり、お母さんの役目という場合が多い現状の中、

『仕事は休めない…』
『看病をお願いできる人はいない…』
『この子を置いてはいけない…』

そんな葛藤のなかで、仕事を休むことが続き、やがて続けることが困難になり、仕事をあきらめてしまう母親たちもいます。

この現状をなんとかしようと一歩を踏み出したNPO法人がエンジェル・ハート・ケアです。

Mystyle@こだいらのたまこがレポートします。

やさしさ 愛 関心…
エンジェル・ハート・ケアのマーク

NPO法人エンジェル・ハート・ケアの目指すことは、そのまま名前にこめられています。

エンジェル=やさしさ
ハート=愛
ケア=関心

直球ど真ん中の言葉です。

とかく人間関係が希薄になった現代では、こうした言葉を素直に口にすることは少なくなってしまっているかもしれません。

エンジェル・ハート・ケアでは、この言葉の意味するままに、

「社会の最小単位である家族の幸福と健康を追求していく、トータルファミリーサポートケア」

を行うことを目指して事業を行っています。

ふんわり優しい言葉たち。
でも、その思いに至るまでには、さまざまな痛みや葛藤の物語がありました。

少し過去にさかのぼり、たどってみましょう。

誰にも頼れない
エンジェル・ハート・ケア代表理事の森美香さん

現在3歳の女の子のママでもある代表理事の森さん。
会うと元気になれる、笑顔が素敵な女性です。

そんな森さんが笑顔を忘れてしまった頃がありました。

森さんは、かつてはボランティア協会でさまざまな市民活動のコーディネーターとして活躍してきました。
結婚後は学校の「心の教室」で専門性をいかした仕事に取組むなど、思う存分、仕事に取組み

「さぁ!これから!」

と張り切っていた矢先に妊娠、出産。

もちろんはじめての我が子への愛情もいっぱいでしたが、「やり残した仕事」への思いも強く、お子さんが9ヶ月の頃、ふたたび仕事復帰に向けて動き始めた頃、娘さんが病に…。

ウイルスが原因と思われる発熱と下痢が数ヶ月続きました。
ご主人は仕事で帰りが遅く、実家のお母さんは介護に追われ、誰にも頼れない。

「病院は満床で入院できませんでした。混む小児科に一日2回の通院。泣く子をずっと抱っこして、15分おきに15ミリリットルの水分を補給します。それを24時間ずっとです。横になって眠ることもままならず、いっときもホッとできる時間がもてず、次第に追い詰めらました。」

そんな日が3ヶ月続いた頃、ある日、もう限界だ…と思ったといいます。

『だれかの助けがほしい…』
それは心の底からの願いでした。


ないのならつくろう!
みんなで子育てでる仕組み 
ちょっとしたサポートがあるだけでも、
たくさんのママが笑顔になれます。

思いつく限りのところにSOSを出しました。

でも…

ファミリーサポートセンターは病気の子どもの保育には対応できません。
また、都内のベビーシッター会社に問い合わせても、すぐにはきてもらえず、さらに高額でとても気軽に頼めるものではありませんでした。

そんなある日、介護に忙しくしているお母さんでしたが、森さんの様子を見るに見かねて、少しの間、娘さんの看病を代わってくれました。

「わずかな時間でしたが、ひとりになってゆっくり美味しいコーヒーが飲みたいとお店に駆け込みました。ぼんやり窓の外をながめて、数ヶ月ぶりのひとりの時間を過ごしていたとき、ふと思いついたんです」

まどの外からは文化女子大が見えました。
『学生さんにベビーシッターを頼めないだろうか…』

持ち前の行動力から、すぐ学生課に走り、アルバイトの募集を出しました。
その足で、学芸大にも出向き、求人。

『応募があるだろうか…』
そんな心配は無用でした。次々と携帯に応募の連絡が入ったのです。

何人もの面接の結果、二人の学生さんに週二日、4時~6時の2時間のベビーシッターをお願いしました。
「来てくれている間に、家事を済ませたり、ときには外に出かけてリフレッシュしたり、それは追い詰められていた私にとって何よりの時間でした。」

この経験がエンジェル・ハート・ケアの礎になっています。

出口のないようなつらい経験。
助けてほしくてもSOSを出す先がない。

「なければつくろう!」
NPO法人エンジェル・ハート・ケアの誕生です。

このときの学生さんのお一人は、エンジェル・ハート・ケアの理事として活動に参加しています。
まさに共感を生み、ともに動く仲間となってくれたのです。

走りはじめました

こうしてNPO法人エンジェル・ハート・ケアは2008年10月に誕生しました。

つらかった経験をばねに、 必要とされているのに「どこにもない」サポートをみずからがつくりあげる活動がスタートしています。
その活動は、森さんの持ち前の行動力とフットワークでめまぐるしいスピードで次々と多彩に展開されています。

現在の主な事業は

託児付講座 各種イベントの開催(企画運営)
保育サポーターの紹介・派遣
病児・障がい児保育サポーターの紹介・派遣
保育サポーター養成・研修
イベント時、催事、集団保育(託児)の実施運営

サポーター養成講座を通じてであった方たちを中心に、サポーター会員が36名。
病時保育の利用会員は10家庭。
昨年度の講座・イベントの参加者はのべ175名

という実績を、立上げ後、わずか1年たらずの間につくりました。

その研修の一端をご紹介します。

2009.5~6 保育サポーター養成研修。全4日間。のべ36名参加

2009.8~9 病時保育サポーター養成研修 全6日間。のべ144名参加

こうしたサポーターの養成は、地域に必要とされる人材育成であると同時に、自分らしく人を元気にする働き方を望む人たちの仕事作りにもつながっています。

エンジェル・ハート・ケアは、最初はひとりの母親としてのつらさからのスタートでした。

その悩みの解決からスタートしたはじめの一歩は、やがて思いをともにする人たちに広がり、いつか地域にとって必要な仕事を自ら作り出すまでになりました。

ないならつくろう。
なげくだけではない、解決の一歩を踏み出そう。

そんなエンジェル・ハート・ケアの元気の種は、きっと同じ悩みに押しつぶされそうな多くの人の心に「大丈夫だよ」と優しくつつみこむ花のようにまちにひろがっていくことでしょう。

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written by たまこ

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