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探検隊

気になるお店、気になる場所
行ってみたい !行ってみよーーーっ!

ってことで、こだいら探検隊、好奇心いっぱいでこだいらのまちに繰り出しまぁ~~す♪

 

▲東京ドリームさんの入口。野菜の直売所もあります。野菜工場は体育館のような建物です。

今月の探検隊は野菜工場「東京ドリーム」です。

小川町に野菜工場があるのをご存じですか?
「野菜工場」ってどんなところでしょう?

昨年、コダイラブランドにも認定された「レタスの気持ち」「トマトの気持ち」にも関係あるらしい。

探検隊の好奇心がむくむくと湧き起こる野菜工場に、NPO法人Mystyle@こだいらのこだいらネットレポーター、トン子さんと足達で行ってまいりました。
安心・安全な野菜を作りたい
▲農林水産省の補助を受けています。

お話をうかがったのは、(有)東京ドリーム代表で浅見農園主の浅見三二さんと、奥様の美奈子さん。

三二さんは江戸時代から続く農家の14代目で、子どものころから草抜きなどの畑仕事を手伝い、後継ぎとして育てられたそうです。

農協に7~8年勤めた後、昭和60年の結婚を機に農業に転身。立川農業試験場で1年間学んでから、小平で農業経営を始めました。

「どうせ農業をやるなら安全・安心な野菜を作りたい」と思い、数人の仲間と有機農業研究会を作り、有機栽培野菜の宅配を始めたのはバブルのころでした。

高くても安全なものの価値を理解してくれるお客さんは増えたものの、天候に左右される部分が多い農業。
トマトは病気にかかるとあっという間にダメになってしまうし、トウモロコシは上半分実がつかず、ほとんど売り物にならないこともありました。

苦労して作ってもすべてが売れるわけではなく、景気の低迷により先行きも不安。農業経営の不安定さを感じました。

無農薬野菜を育てる作業はとてもきついもので、続けていくのは大変です。若い時だからできるではなく、農業を継続していくには、産業として成り立たせる方法を考えなくてはいけません。

「天候に左右されない作物を作りたい」と考えていた三二さんは、農閑期に雑誌やテレビで野菜工場が紹介されているのを見て興味をもちました。
さっそく3つほどの会社を調べ、実際に行ってみたりして気にいったのがキューピーさんでした。

GATT(関税および貿易に関する一般協定)ウルグアイ・ラウンド農業合意関連対策として補助金をもらえることが決まり、平成8年4月に会社を設立。
栽培プラントについてキューピーと請負契約を結んで工場を建設し、平成9年3月12日に第1回の種蒔きをしました。
野菜工場のしくみ!

野菜工場で作っているのはレタスなど4種類の野菜です。

種蒔きから出荷まで露地やハウス栽培では90日ほどかかるものが、工場では35日で収穫できます。

まずウレタンマットに種を蒔き、芽が出て本葉3枚ほどになったらボードに植え替えます(仮植)。
さらに大きく育ったら間隔をあけて別のボードに植え替え(定植)、生育ラインに移動します。

ラインは全部で5つあり、1ラインにパネルが35枚並びます。

土は使わず、根に水や肥料を噴霧して育てます。太陽光の代わりにナトリウムランプを照射します。

栽培室の温度や炭酸ガス濃度、ナトリウムランプなどはすべてコンピューターで制御しています。

▲コンピューター制御の工場内で育つレタス ▲ボードの穴に植えられたレタスの根に水と栄養を噴霧します
▲レタスの収穫。工場の従業員は小平の人を中心に全部で12人です ▲浅見美奈子さん。奥が工場。二重扉の一枚目を開けるとレタスの香りがしてきます

 

無農薬で洗わずに食べられるメリット
▲工場で栽培しているのはフリルアイス、サラダ菜、リーフレタス、ロロロッサの4種類。サンドイッチに使うフリルアイスという品種は中まで緑色なので、おいしく見えます。

工場野菜のメリットは、天候に左右されないこと、栽培期間が短縮できること、そしてなんといっても無農薬で衛生的な野菜が作れることです。

洗わないでそのまま食べられるためビタミンの流出が少なく、外葉まですべて食べられてロスも少ないのが特徴です。

また、色も均一にきれいなので、見た目もおいしそうなお惣菜やサンドイッチを作ることができます。

洗わずに使えるので作業の効率化が図れて業務用にも向くため、東京ドリームさんではイトーヨーカドーさんやサンドイッチ屋さんなどに納品しています。

「業務用で難しいのは注文の波が激しい点です。クリスマスや年末年始、手巻き寿司が売れる節分などには注文がとても多くなります。こうした波を予想して多めに種を蒔くようにしますが、収穫までに35日かかるので、ある程度前に必要な量がわかっていないとだめで、急な注文が入っても対応できないんです」と美奈子さん。

業務用は約半分で、残りの半分は個包装にして農協やスーパー(きむらや、ヨーカドー、さえき食品館など)に出荷しています。

リーフレタス、フリルアイスは一袋198円とやや高めですが、洗わなくてもそのままに使える野菜は忙しい主婦には人気があって、東京ドリームの工場野菜のファンがいらっしゃるそうです。

「工場野菜というと初めは抵抗を感じる方もいるのですが、無農薬なので安全ですし、栄養も露地栽培のものと変わらないんですよ」と美奈子さん。

最近は政府の支援により野菜工場の数も増加しているため、各地の農協、県、市役所からの見学者が増えていて、韓国からも見学に来られたりしているそうです。

むさしくん、レタスの気持ち、トマトの気持ち
▲大豆まるごと豆腐むさしくんを運ぶトラック

東京ドリームには、野菜工場の他に豆腐工場があります。

野菜工場経営を維持するために、多角な経営をしていく必要があって、豆腐工場を平成14年に始めました。

三二さんは、「野菜工場の忙しさには波があるけれど、それに合わせて人材を減らすことはできせん。野菜工場の従業員に重労働の畑仕事を手伝ってもらうことは難しいけれど、豆腐工房は工場スタッフにやってもらえる仕事。そこで、豆腐工場を始めました。最初は大豆栽培から始めましたが、いろいろと難しくいま大豆は三重県産のフクユタカという品種を購入しています」。

この「むさしくん」は丸ごと大豆を粉にして使うオカラの出ない豆腐なので、食物繊維やレシチンなど栄養を無駄なく閉じ込めることができます。

「レタスの気持ち」は、売り物にならないレタスの端っこを有効利用するために考えたもので、レタスを減圧乾燥機で粉にして豆腐に練り込んでいます。最近、いなげや小平学園西町店、花小金井駅前店、さえきたかの台食品館で定期的に夕方から「ほかほか豆腐」として販売しています。

また「トマトの気持ち」は、傷ついて売り物にならないトマトを乾燥させたもので、完熟トマトの旨味と栄養をギュッと凝縮。おやつやおつまみ、スープやパスタ、サラダのトッピングなどに便利です。

「レタスの気持ち」と「トマトの気持ち」は平成22年に「コダイラブランド」に認定されました。

コダイラブランドについては、こちらをご覧ください。
第1回 http://www.kodaira-net.jp/tankentai/KODAIRABLAND/
第2回 http://www.kodaira-net.jp/tankentai/KODAIRABLAND2010/

伝統を受け継ぎ、未来を志向する都市型農園
▲農園の野菜が並ぶ直売所

「はじめ、野菜工場は義父に反対されたんですよ。でも、私は工場には反対しなかったんです。やりたいことは後悔しないようにやってもらいたかったから」と美奈子さん。

「キューピーの工場に見学に行った時、とても心地いい空間だったんですよ。 ちょうど今のここみたいに、野菜工場があって、ビニールハウスがあって、露地栽培の畑があって。 それぞれ違う育て方をしていて、気持ちがいいな~と感じたんです」と三二さん。

三二さんが世話をする畑にはトマト、にんじん、じゃがいも、きゅうり、なす、さといも、トウモロコシ、枝豆など様々なものが植えられています。

これらの野菜は、浅見農園の直売所やスーパーさえき食品館たかの台店の浅見農園のコーナーなどに並びます。
また、にんじんなどは学校給食にも提供しています。

農家の旧家を継ぎ、大地に根付きながら、新鮮なアイデアと行動力で小平の農業を守られている浅見さんご夫婦。

未来志向の農業を多角経営しながら常に変化し続ける都市型農園は、へぇ~!と感心することばかりでした。

同行したトン子からも、ひとこと

浅見農園というブランドで地元の信頼もあるのに、時代のニーズに対応していこうと新たなことチャレンジしていく姿勢は本当に素晴らしいと思いました。

アイディアマンなのは三二さんだけでなくて、美奈子さんも。

2月末から工場前の直場所で、農園の野菜と東京ドリームの工場野菜も買えるようになりました。工場見学できた上、野菜も買えるというのはなにかうれしいです。

広い小平、遠くてなかなか買えなくて残念!という方は、ぜひ東京ドリームさんのHPで購入してください。新鮮度が長持ちするところも、トン子のお気に入りです。

▲浅見三二さん。ハウストマトもメインの作物です。「夢は、小平から始めます!」

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written by足達

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