
そばのカーシャとオートミールのスープ
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カラワイチキ
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カラワイチキを作るタチアナさん
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「おはようございます。」
大沼公民館の調理室の扉をあけると、透けるように白い肌の青い目の美女、タチアナさんが素敵な笑顔で出迎えてくれました。
料理教室が始まる10時前、すでに準備は着々と進んでいて、早めにこられた方が野菜を洗ったり、切ったり。
すでに顔見知りの方が多いのか、先生のタチアナさんの指示を待つことなく、みなさんがそれぞれに手を動かしながら準備をしています。
10時になったところで、タチアナさんがロシア語で挨拶
。
「Доброе утро(ドブレ ウトロ おはようございます)」
続いて
「今日はカラワイチキ、オートミールスープ、そばのカーシャ(おかゆ)です。どれも、ロシアならではの料理と思います」
と献立が伝えられました。とても流暢な日本語です。
ロシア料理といえば、ボルシチとピロシキしか思い浮かばないトン子としては、まずこの時点で驚きました。
レシピの説明に入ると、早速、受講生は熱心にメモを取り始めます。レシピにはメニューだけでなく、その素材についての説明が詳しく書かれています。
今回は、ロシアではとてもなじみのあるオートミール(オーク麦・えんばく)について、その栄養価やロシアでの食べ方について説明されていました。
ただ料理を作るだけでなく、ロシアではおかゆにしたり、スープにしたりするという食べ方を知ることで、その国に対する理解が深まっていくのだなと感じました。
「お米は1.2倍の水で炊くけれど、オートミールは2倍のお水でふやかすの」と日本の食と比べながら説明してくれます。
これは分かりやすい~。
「“カラワイ”はパンの名前、“チキ”は複数ね」。
複数形? 久しぶりに聞いた文法用語に思わず反応したトン子でしたが、小さなパンがいくつも集まって大きなパンになっているということで、さすがロシア語も教えているタチアナさんならでは説明と納得。
このカラワイチキは、子どものころからよくおばあさんやお母さんに作ってもらってなじみのあるものだったので、ロシアの人はみんなよく知っているものかと思っていたそうでが、じつは、タチアナさんご出身地のウラル地方ならではのパンだったそうです。
チーズやベーコンを入れて食事パンのようにしたり、レーズンや杏を入れて甘くしてお菓子のようにしたりしますが、この日はチーズとベーコンを入れたものを真ん中に、周りはレーズンと杏を入れて甘いパンにして、1個でいろいろな美味しさに出会えるパンになっていました。
「オートミールのスープで使う肉は、豚か牛ね。にんじんとたまねぎは、肉とは別の鍋で温め…」とタチアナさんがいうと、
「炒めるね」と生徒さんがさりげなくフォロー。
「そう、炒めるね。温めると間違いました。」とご本人もニコニコ。
ほのぼのした温かい雰囲気の中で、教室が進んでいきます。
そして、そばのカーシャ。
実は、そばはロシアではとてもなじみのある穀物とか。日本とは違い完全に熟した実を、おかゆやスープにして食べるのだそうです。
あっという間に、試食タイム。
「プリヤートナ」「スパシーバ」とロシア語で食事の前の挨拶。
日本語の「いただきます」にあたる言葉はロシアにはないそうで、「おいしく食べてください」「ありがとう」という意味だそうです。
実際に使う場面でロシア語を教えてもらうことで、言葉も覚えられそうだなと思いました。
バランスのよい食事にするために、チキンのグリルと付け合わせのブロッコリーなども準備されました。
トン子もちゃっかりごちそうになりました。
一口オートミールのスープを飲んだとたん、生徒さんから「優しい味」。
うん、そうなんです。初めていただくのに、おいしいのはもちろん、なぜか懐かしいような優しい味なんです。
香辛料を特に使わず、野菜や肉の旨みを塩とこしょうだけで仕上げているからでしょう。
そばのカーシャも、もちろん初めていただいたのに同じように、懐かしい感じすらしました。
また、試食タイムではロシアのお正月の過ごし方についても紹介されました。
ロシアでは旧暦でお正月を祝うので1月14日までがお正月。
教室の開かれた1月13日は大晦日にあたります。
この期間は、新しい年の様子を知るということで占い週間なのだそうです。
カラワイチキの中に、一つだけジャムを入れて「当たり」にしたり、一つだけ塩を入れて「はずれ」にしたりもするとか。
大みそかは、夜の10時ごろからその年のお別れのパーティをし、12時になったとたんに新年の挨拶をして、またお祝いのパーティをすること。
この日は、子どもたちも夜通し起きていていいことも紹介されました。
「どんなものを食べるの?」「花火はあげるの?」
みなさんのロシアへの興味は尽きないようでした。 |