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| ▲黒豆きなこロールとずんだクリームのずんだモンブラン(380円) |
稲沼孝さんは、小平市に住んで約20年。
奥さまでパティシエールである淳子さんと共に1999年に現在の場所にお店を構え、今年で11年目になるそうです。
「小平市は、都会に近いけれど、緑も畑もある地域。」
そんな環境にあるお菓子屋さんとして、稲沼さんが大切にしていらっしゃることをお聞きしました。
「お菓子屋の使命は、自然の恵みを加工して地域の方たちに食していただくこと」
そのような思いがあるからこそ、稲沼さんにとって、お菓子の原料になるべくその土地でとれたものを使うというのはとても自然なことだそうです。
小平ブルーベリーチーズプリンに使用されているブルーベリーは、100%小平産です。
「すぐ近くに島村さんがあるので、ブルーベリーは全部そちらのものを使っています。近くに栽培しているところがあるのに、わざわざ遠いところで買うというのも変な話ですから。」
「原料すべてというわけにはいきませんが、なるべくこの地域の農産物を使っていきたいですね。」
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| ▲菓子屋イコナのスタッフのみなさん。中央が稲沼孝さん、手前左が淳子さん |
また、小平ふるさと村で和菓子屋さんも参加する小平一品の会、農協から酒販組合、お豆腐屋さんまで参加する小平ブルーベリー協議会など、小平市内の食に関わる事業者の集まる会にも参加していらっしゃるそうです。
そこで、同業の方だけではなく、例えば農家さんとお知り合いになることもあるのだとか。
「お店の中で作って売るだけではなく、外に出て行くことは大切だと思っています。外に出て行くと、人の輪が広がっていく。いろいろな人と関わることが、広く地域貢献にもつながるのかなと思っています。」
「洋菓子店」ではなく「菓子屋」であることのこだわりも。
「海外の菓子職人は特に、自分の土地のものを大切にして、誇りを持っています。
洋菓子は確かに外国からやってきたものですが、菓子作りの原点を考えれば、地元のものを使って作るというのは基本的な考え方です。
また、日本では菓子作りを学ぶために、例えばフランス菓子だとかドイツ菓子だとかというふうにカテゴリ分けをしますが、現地の人たちはそんなふうには考えて作っていないわけですよね。
ジャンルにとらわれず、日本のよさを菓子に仕立てたいという思いはありますね。」
ショーケースをのぞいてみれば、枝豆を使ったずんだモンブラン、和三盆を使った和クッキーや和三盆ロールなど、日本の食材を使ったお菓子が並んでいます。
「だからうちは、洋菓子店でもパティスリーでもなく、『菓子屋』なんです。」
きっぱりとした口調に、「お菓子屋さん」としての熱い思いを感じました。
お客様からの声が一番の喜びという菓子屋イコナさん。
これからの目標は?という質問には、よくご要望をいただくという、お菓子とお茶も飲めるスペースを作ることだとおっしゃっていました。
今回小平ブルーベリーチーズプリンの美味しさに目覚めた記者は、今度はまた別のお菓子も買いに行きたいと思っています。 |