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探検隊

気になるお店、気になる場所
行ってみたい !行ってみよーーーっ!

ってことで、こだいら探検隊、好奇心いっぱいでこだいらのまちに繰り出しまぁ~~す♪

取材を担当する武蔵野美術大学の学生スタッフ 中居(左)と田端です。ちょっと緊張気味^^;

今月の探検隊は、コダイラブランド特集です。

コダイラブランドってどんなものなの?
どんなものが認定されているの?

ちょっと気になりませんか?

今回は、コダイラブランドの仕掛け人、小平商工会と、コダイラブランドに認定された商品を作っていらっしゃるお店2店へインタビューをして参りました。

それぞれのお仕事へのこだわり、小平市への愛などをたっぷりとお届けいたします。

レポーターは武蔵野美術大学の学生であり、現在、こだいらネットに学生スタッフとして参加している視覚伝達デザイン学科4年の中居  理恵子と 田端 友紀子がつとめさせていただきます!
外から、中から再発見!コダイラブランド
▲尾山さん。小平商工会館の前で

まずやってきたのは、小平商工会。
地域振興課長である尾山ひろみさんにお話をうかがいました。

こだいらブランドは、平成20年に立ち上げられました。
商品、建物、サービス、その他の観光資源など、小平市の特産、いいものを見つけていこうという事業です。

平成21年に第1回の認定が行われました。今年の認定品の募集も始まっています(9月21日(火)まで)。
詳しくは商工会HPで!

「小平らしいもの—他の地域にはないようなもの、地域特性があるもの—を認定していきたいと思っています。」

認定会議の委員会のメンバーは、国際製菓専門学校の先生、嘉悦大学の副校長先生、日本職業能力大学校の先生、市民の方など。

「認定には、特に変わったことが必要ということはありません。
商品のコンセプトや品質へのこだわりや、今までなかったものであるということであったり小平らしいものであったりすればどんなものでも審査対象になります。」

コダイラブランドに認定されると、認定品に指定されたものを取り扱うお店には認定証が配られます。また、タグに認定マークのシールをつけることが許可されたり、市内のイベントでの商工会ブース、ネット、パンフレットなどでのPRが行われます。
特にパンフレットを発行すると反響が大きいそうです。

▲尾山さん。手にしているのはコダイラブランド第2回のパンフレット。

コダイラブランド委員会、当初は何か商品を作ろうか、という案もあったそうです。
けれど、最終的には、商品を作るのは事業者さんに任せようということになり、PR活動を主体とすることになりました。

「『小平』はとても知名度が低いんですよね。
だから、日本全国に小平をPRして、市外から遊びに来てくれる人をもっと増やしたいと考えているんです。
そうやって地域が活性化していってほしいですね。」

また、市外だけではなく、市内の住民のみなさんにも、小平の良さを再発見してほしいといいます。

「小平にお住まいの方にも、同じ地域にある名所のことが意外と知られていなかったりするんです。
隠れた名所も、もっと紹介していきたいです。」

尾山さん。手にしているのはコダイラブランド第2回のパンフレット。

外に発信するだけではなく、中での再発見にも活用してほしいというコダイラブランド。
ご覧になったことがない方は、ぜひパンフレットをお手にとってみてください。きっと新たな発見があるはずです。

ということで、今回は、コダイラブランドに認定された商品を作っていらっしゃる「にごりや」さんとイコナさんをピックアップ!

さっそく取材に行ってきました。
レポートその1 にごりやのジャムby中居  理恵子
余った野菜がもったいない
▲直売所

それでは、まず、小川町で農家として日々生活しながら、コダイラブランドのひとつでもある「にごりやのジャム」を作っている小野久枝さんにお話を伺いに行きました。

レポーターは武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科4年の私、中居です!

せっかく丹誠込めて育てた野菜や果物を、形が悪かったり、余ったりして廃棄処分にしてしまうのはもったいないという思いがきっかけで、久枝さんは採れた作物をジャムにすることを始めました。

それが今から10年ほど前。

当初は自分たちでは食べ切れなくなったジャムを友人・知人にお裾分けや物々交換していたものが、次第にそのおいしさが口コミで話題になり
「ジャムを売ってほしい」 という声が沢山出始めました。

商品として値段をつけて販売するにも、保健など許可が必要だし・・・ということで平成18年から事業として「にごりやのジャム」を販売する今のかたちとしてスタートしました。

そして昨年、知人の方に「こういうのがあるんだけど、ぜひ出してみたら?」と推薦されたことがきっかけでコダイラブランドの存在を知り、応募してみると見事選定。

晴れてコダイラブランドのひとつに仲間入りしました。

どうしてジャム?
▲インタビューの時に見せていただいたジャムたち

久枝さんは、ジャムづくりを始める前は野菜を物々交換していました。しかし、生の野菜はその日採れたものしかあげられない。

「でも、ジャムにしたら日持ちするでしょう?例えば1ヶ月前に作ったものでもそのままの状態だから。盆暮れ正月になると、お客さんが見えるのだけど、そうするとジャムは手みやげにも便利なんです。」と久枝さん。

ジャムではなく漬け物にしようと考えた時期もあったそう。

「漬け物はきゅうりの漬け物ひとつとっても、辛いものがあったり、しょっぱいのもあったり、味の幅がとても広くて難しい。それに比べてジャムは誰でも漠然と「甘いもの」という意識があるから、漬け物とちがってお客さんが手に取ったとき、味の想像がつきやすいと思うんです。」

「砂糖で煮るだけ」とジャムづくりをさっぱりと話す久枝さんですが、ジャムを作る上でとてもこだわっていることがあるんです。

それは「ジャムの色」。

「ジャムはシンプルな作り方だし、味もそんなにバリエーションは作れないからこそ、色だけは誰が見てもキレイ!おいしそう!と思ってもらえるようにこだわっています。」

確かに初めて私が「にごりやのジャム」を見たとき「うめ」のジャムの鮮やかな緑色に思わず「きれいな緑色!」と叫んでしまいました。

ビンの形やパッケージにも色々こだわることが楽しみになっているのだそうで、手に取る方への心配りがとてもされているなあと思いました。

四季折々のジャムは20種類以上!
▲直売所で売られるジャム

その季節ごとにとれた果物や野菜でジャムを作る久枝さん。
新しいジャムに挑戦したい!とどんどんジャムづくりへのエネルギーを注いだ結果、今やその数なんと20種類以上!

今回の取材で見せていただいたのは
「うめ」「トマト」「ルバーブ」「プラム」「夏みかん」の5種類でした。

これからの季節は「梨」や「ブルーベリー」などを作りはじめるそうで、「梨のジャムは色が白くてさっぱりした味わい。」なのだそう。
食べてみたい!

お客さんの反響を聞いてみると、「お客さんの声はほんとに人によって違う、味覚は十人十色」。

ある人から不評の声をいただいても違う人からは絶賛されることもしばしば。だからこそ自分がいいと思うものをとことん作るのですね!

みなさんも、お気に入りのジャムを見つけてみてはいかがですか?

▲直売所で売られるジャム ▲野菜たちといっしょにジャムはお客さんのもとへ
作物への愛情と地域のあたたかさ
▲お客さんと会話弾む久枝さん
▲うめのジャムと久枝さん

今回お話を聞いていて、久枝さん(にごりや)と小平とのつながりを強く感じました。

例えば、小野一家の畑で作っていないブルーベリーや、少量しか採れないルバーブは仲間の農家からお裾分けしてもらってジャムを作っているそうです。

「コダイラブランドに登録されてから、地元の人からの問い合わせが増えました。地元の人は本当にありがたい。」と話す久枝さんの目にはとても実感がこもっているように感じました。

畑の直売所を見学させていただいたときも、開店と同時に地元のお客さんが次から次へ!

「青茄子は漬け物にできる?」
「青茄子はね、田楽にするとおいしいのよ」

愛情を注いで作った野菜のことでお客さんと会話が弾みます。

「うちはジャムを作る加工業じゃない。農家なんです。」

元々は、もったいない、有効活用できたらいいのにというところから始まったジャム作り。
ただ、材料によっては例えばゆずや梅などは、一つひとつタネを除いて、というところから作業するので手間はものすごくかかります。

「大変といえば大変なんだけど、作物ってなるときとならないときがあるでしょう?梅にしてもゆずにしてもなるときは一生懸命なっているんです。いくらこっちがなってほしいと思ってもならない時もある。」

だからこそなったときには野菜や果物たちが頑張ったことを、どこかへ伝えたい、という気持ちがあるという久枝さん。

「農家でなければジャムは作っていなかった。ジャムも農家の作物のひとつなんです。」

自分たちで作った野菜や果物、農家の仲間、地元の友人・知人、ジャムを買ってくれるお客さん・・・。
一つひとつの人や野菜や果物に愛情のまなざしを向けて今日も久枝さんはジャムを作っています。

レポートその2 小平ブルーベリーチーズプリン・菓子屋イコナby田端 友紀子
コダイラブランド認定にチャレンジ!
▲菓子屋イコナ。花小金井駅から徒歩7分、鈴木街道沿いにあります。

続いて、もうひとつのコダイラブランドのお店、花小金井にある菓子屋イコナさんにおじゃましたのは、武蔵野美術大学4年の田端です。

店内に一歩入ると、お菓子のいい香りに包まれます。

オーナーシェフ稲沼孝さんにお話をうかがいました。

小平市の洋菓子屋さんが中心となって結成した「小平プリン匠の会」では、今年2回目となる「小平のプリン 食べ歩きスタンプラリー」を行っています。

その立ち上げに合わせて開発されたのが、薄紫色がきれいな小平ブルーベリーチーズプリン。
口あたりがとてもなめらかで、クリームチーズのコクとブルーベリーの甘み、ほのかな酸味のバランスが絶妙です。
お持ち帰りしたら、冷蔵庫に1時間ほど入れておきましょう。ひんやりおいしくいただけます。

イコナさんから歩いてすぐのところには、日本におけるブルーベリーの農産物としての栽培発祥の場所である島村ブルーベリー園があります。

市役所をはじめ「ブルーベリーのまち」として小平市を盛り上げていこうとする機運が高まってきていたこともあり、「ブルーベリーを使わない手はない!」と、開発に着手されたとのこと。

コダイラブランドが立ち上げられた第1回目の時には、実はイコナさんはエントリーをされなかったそうです。
けれども、1回目の冊子を読んで、「小平自慢ができるような商品を、うちでもぜひ認定してもらいたい」とエントリーを決心。

「認定していただけたことで、冊子等で広報もしていただき、お客様に買っていただくきっかけが増えたという実感はあります。」と稲沼さん。

イコナさんのお菓子では、小平ブルーベリーチーズプリンの他に、桜が香る「小平グリーンロードリーフパイ」がコダイラブランドの認定を受けています。

▲小平ブルーベリーチーズプリン(280円) ▲小平グリーンロードリーフパイ(130円)
土地の恵みを楽しむ「すてきな田舎」
▲黒豆きなこロールとずんだクリームのずんだモンブラン(380円)

稲沼孝さんは、小平市に住んで約20年。
奥さまでパティシエールである淳子さんと共に1999年に現在の場所にお店を構え、今年で11年目になるそうです。

「小平市は、都会に近いけれど、緑も畑もある地域。」
そんな環境にあるお菓子屋さんとして、稲沼さんが大切にしていらっしゃることをお聞きしました。

「お菓子屋の使命は、自然の恵みを加工して地域の方たちに食していただくこと」
そのような思いがあるからこそ、稲沼さんにとって、お菓子の原料になるべくその土地でとれたものを使うというのはとても自然なことだそうです。

小平ブルーベリーチーズプリンに使用されているブルーベリーは、100%小平産です。

「すぐ近くに島村さんがあるので、ブルーベリーは全部そちらのものを使っています。近くに栽培しているところがあるのに、わざわざ遠いところで買うというのも変な話ですから。」
「原料すべてというわけにはいきませんが、なるべくこの地域の農産物を使っていきたいですね。」

▲菓子屋イコナのスタッフのみなさん。中央が稲沼孝さん、手前左が淳子さん

また、小平ふるさと村で和菓子屋さんも参加する小平一品の会、農協から酒販組合、お豆腐屋さんまで参加する小平ブルーベリー協議会など、小平市内の食に関わる事業者の集まる会にも参加していらっしゃるそうです。
そこで、同業の方だけではなく、例えば農家さんとお知り合いになることもあるのだとか。

「お店の中で作って売るだけではなく、外に出て行くことは大切だと思っています。外に出て行くと、人の輪が広がっていく。いろいろな人と関わることが、広く地域貢献にもつながるのかなと思っています。」

「洋菓子店」ではなく「菓子屋」であることのこだわりも。

「海外の菓子職人は特に、自分の土地のものを大切にして、誇りを持っています。
洋菓子は確かに外国からやってきたものですが、菓子作りの原点を考えれば、地元のものを使って作るというのは基本的な考え方です。
また、日本では菓子作りを学ぶために、例えばフランス菓子だとかドイツ菓子だとかというふうにカテゴリ分けをしますが、現地の人たちはそんなふうには考えて作っていないわけですよね。
ジャンルにとらわれず、日本のよさを菓子に仕立てたいという思いはありますね。」

ショーケースをのぞいてみれば、枝豆を使ったずんだモンブラン、和三盆を使った和クッキーや和三盆ロールなど、日本の食材を使ったお菓子が並んでいます。

「だからうちは、洋菓子店でもパティスリーでもなく、『菓子屋』なんです。」
きっぱりとした口調に、「お菓子屋さん」としての熱い思いを感じました。

お客様からの声が一番の喜びという菓子屋イコナさん。
これからの目標は?という質問には、よくご要望をいただくという、お菓子とお茶も飲めるスペースを作ることだとおっしゃっていました。

今回小平ブルーベリーチーズプリンの美味しさに目覚めた記者は、今度はまた別のお菓子も買いに行きたいと思っています。

★感想★

私は大学4年で小平暦も4年なのですが、今回取材に行かせてもらうまで小平市に小野さん一家のようなたくさんの農家さんがいて、それぞれの農家さんが固い絆で結ばれているということを知りませんでした。

「地元の人はありがたい」という久枝さんの言葉の通り、にごりやのジャムをはじめコダイラブランドの商品は地域の人たちの絆によって作られているのではないでしょうか。
そして小平をつつむあたたかい雰囲気も、そんな地域の人たちのつながりによってできたものなんだなあと感じました。

今回の取材を通して、もっともっと小平のことが知りたいと思うようになってしまいました!

(武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科4年 中居  理恵子)

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改めて、小平市には情熱を持った方がたくさんいるのだなと実感した取材でした。

わたしは小平市民ではなく、大学が小平市にあるご縁で今回の取材もさせていただきました。
今までもいろいろなところでさまざまに小平市に関わる方たちとお話をさせていただきましたが、そのたびに、「小平市には素敵な人がたくさんいるなぁ。素敵なまちだなぁ」と思います。

翻って、自分の住むまちのことを考えるきっかけにもなりました。意外と、自分の住むまちのことはよく知らないのです。自分のまちの素敵な人にもたくさん出会いたいとも思えた取材でした。

尾山さん、菓子屋イコナの稲沼さん、スタッフのみなさん、ありがとうございました。

(武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科4年 田端 友紀子)

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written by中居&田端

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