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気になるお店、気になる場所
行ってみたい !行ってみよーーーっ!

ってことで、こだいら探検隊、好奇心いっぱいでこだいらのまちに繰り出しまぁ~~す♪

▲目印は「やきとん」ののぼり

やきとんはとんとん拍子の夢を見るか?
お食事処 やきとん 八重洲

今月のこだいら探検隊は
「やきとん」ののぼりも鮮やかな「八重洲」さんへおうかがいいたしました。

こちらも先月と同じく、小平商工会のチャレンジショップのお店です。

小平のお店を応援するチャレンジショップ制度については、小平商工会(リンク先 http://www.kodaira.or.jp/)にお問い合わせください。

レポーターは、こだいらネットサポーター、NPO法人Mystyle@こだいらの鈴木マナです。

ここでいきなりの質問です。

食いしん坊ってどんな人のことだと思います?
正解はないような問いですが・・・。

で、さらに正解のない質問をもう一つ。
良いお店(飲食店)ってどんなお店だと思いますか?

まあ、それはさておいて、

今回おうかがいした「八重洲」さん、以前は小平の隠れ家的ショットバーだったそうですが、長い間、倉庫となっていたそうです。

いろいろな、たまたまが重なりますと・・・
▲あかるい笑顔とはつらつトークも魅力の加藤さん
▲アシスタントの美樹さん。ご出身は九州。郷土料理にもお詳しい。

ここでお店をはじめた加藤さんは、東京駅のすぐ近く、八重洲のお生まれ。三代目にあたる江戸っ子です。

中央線沿線で20年ほどお店をやっていらしたのですが、「もう、そろそろ引退しよう」とお店を離れたのが2年前。
のんびりするつもりだったのが「なんだか落ち着かない」。

たまたま昨年の12月、ペットもいっしょに即日入居できるアパートを探していて、初めて小平に住むことに。
すると、たまたまその大家さんが、旧ショットバー、現倉庫の大家さんでもあり、せっかくだからここでお店をやって欲しいとのお話に。

引退したはずの加藤さん、大家さんの熱心な勧めに動かされ
「それなら、やってみよう」となったのが今年の3月。

準備で忙しい中、たまたま立ち寄った郵便局で『市報こだいら』を手にしました。
そこにたまたま掲載されていたのが、商工会のチャレンジショップのお知らせ。

ところが、なんとその日が締め切り当日!

「ダメでもともと」と江戸っ子の機動力(こういう表現があるかどうかは不明)を発揮した加藤さん。
商工会に飛び込み「申し込み用紙をください!」。

店にとってかえすと、内装工事中の店内で申請書を書きあげ、再び商工会に締切ぎりぎりで提出。
書類選考、面接を経て、結果、4月の開店と同時に見事4月からのチャレンジショップに選ばれたのでした。

このたまたま尽くしのお店ですが、これだけではありません。

もともと引退中だった加藤さんですから
「元祖の店の味を受け継ぐ油そばと定食のランチだけのお店を」と思っていたのですが、大家さんご紹介の内装工事の職人さんが、たまたま、以前、やきとり屋を営んでいたことから
「ここでやきとり屋やりなよ、たれの作り方も教えるからさ」。

ならば、以前のお店の関係で良質な肉の卸し屋さんをたまたま知っていた加藤さん。
「それなら、夜にやきとんやろう」
さらにたまたま、同じアパートにやきとり屋で働いていたという人が
「だったら、手伝いますよ」。

ここまでお聞きすると「とんとん拍子とはこのことか」と思いますが、この複合する「たまたま」を加藤さんは「本当に皆様のおかげでできたお店なのよ」とおっしゃいます。

宣伝なしの半年でも

▲お薦めの日本酒は山形の「ばくれん」。なんと酒度+20度。ふくよかな香りと柔らかさ。と、その次にどん!とくるしっかりとした口当たりとのどごし。「ばくれん(一筋縄じゃいかない小悪魔的お姉さん)」の名は伊達じゃあない。 「くどき上手」で有名な亀の井酒造のお酒だが、都内での取扱店は少ないとか。山形県にお住まいのお客様が一押しで送ってくださる

お店ができるまでの話が長くなりましたが、先ずはお店に入ってみましょう。

この「八重洲」の場所は、JR新小平駅から徒歩8分。
かつては賑わった商店街だったという通りも今はシャッターの下りたお店も気になります。

素人目にはどちらかというと住宅街に見え「お客さんいらっしゃるのかなぁ?」という立地にあります。
まして、小平は住むのもお店を開くのも初めての加藤さん、この場所でお店を始めると決める前に、知り合いにも話してみたところ
「あの場所は難しいんじゃない?」という意見が多数だったそうです。

しかし「初めての土地で慣れるまでは」と、いまだ全く広告宣伝を行っていない「八重洲」ですが、毎週のように新しいお客様があり、その方々のほとんどが知り合いを誘ってはリピーターになっているそうです。

これは、駅からはちょっと歩くものの「津田町三丁目」のバス停からはすぐという場所柄。
また、お向かいのコンビニエンスストアから出てくると確実に「八重洲」が目に入り、このコンビニは多い日には800人の集客力があるそうです。

実際、おうかがいしている間にも
「おととい、引っ越してきたばかりで」という方や「気になっていて、今日、初めて来てみたよ」
という方がお見えになります。加藤さんのプロとしての目が、この場所の潜在的集客力の可能性を見極めていたのも確かでしょう。

でも、それだけではないような。

さて、ここで冒頭の質問に戻りましょう。
食いしん坊ってどんな人?そして、良いお店(飲食店)ってどんなお店?

これは個人的な意見に過ぎませんが、
食いしん坊って「食べ好き、料理好き、食べさせ好き」の三好きが揃ったお人。
良いお店って「店の人良し、客良し、料理良し」の三良しが揃ったお店。
というのはどうでしょう?

「八重洲」のお客様には、仕事帰りの勤め人、カップル、ご家族連れ、親元を離れて暮らしている学生などなどたくさんのお人がいらっしゃいます。

お母さまも、それはそれはお料理上手だったという加藤さん。
地方から出てきている学生さんに「お母さん、どんなお料理作ってくれた?」、「おうちではどんなもの食べてた?」と故郷の「おふくろの味」を聞き出しては、ご自分でもいろいろ調べ、試して再現。

「懐かしいー!この味です」というお客様のうれしい声がまた励みになります。
こんな加藤さんは立派な「食いしん坊」。

そんな加藤さんやアシスタントの皆さんのお人柄はもちろん、常連の皆様の「このお店を好きでたまらない。だからそれを初めてのお客さんにも伝えたい」という応援モードゆえの和気藹々とした雰囲気、そして「食いしん坊」が作るお料理がおいしくないはずがありません。

三好きによる三良しのお店。
これはおうかがいする価値あり!です。

▲先ず目立つ大―――きなテーブル。これはショットバー時代の名残。適度な曲線で作られているため、一人で来てもグループで来ても、ほどよい距離感で落ち着ける ▲大きなテーブルの中央にずらりとならんだ、調味料、調味料、調味料。写真はそのほんの一部。ほとんどがお客様からのお土産が増えたものだそうで「ご自由にお使いください」
▲大きめの個室も。こちらは地元の運動クラブチームの打ち上げや、ご家族連れが子供たちの遊び場にも使われることも。店内は禁煙ではないが、こちらで分煙も可能 ▲やきとん シロ(腸)。その新鮮さゆえか、柔らかく、苦手とする人も多い独特の臭みもなく、だけれども程のよいクセはあって、旨!
たれ味は、そのままでも、七味をパラリでも。塩味には、ずらりの調味料からYUZUSUCO(九州の伝統的な薬味的調味料、柚子胡椒を使いやすくリキッドタイプにしたもの)をかけてみたら、ピリッとした柑橘系の風味が加わり、これまた、たまりません
▲今夜も「八重洲」でおくつろぎ ▲こちらも常連さま。「油しょば、くだしゃい」と「油そば」ご注文いただきました~
お店のこれからと重要なお願い

ここ小平で4月にスタートを切ったばかりの「八重洲」。 これからのお店についての抱負を加藤さんにお尋ねしたところ
「周りの人のおかげでできたお店。だから、皆さんと穏やかに、静かに、和やかに続けていきたい」とのこと。

「続ける」こと自体が、容易ではない今日この頃。
ずっとシャッターが閉まっているお店や「貸店舗」の貼り紙が多い町並みって、ただ通り過ぎるだけでも、なんだか落ち着かないような寂しいような気持ちになりませんか?
穏やかに、美味しく過ごせるお店は、訪れる人を、そして街を、優しく元気にするかもしれません。

ところで、夜の営業から始まったため、もともとの予定だったランチの時間帯にお店を開けられないまま、今に至っています。
只今(2011/10/4現在)、ランチタイムにお手伝いしてくださる方、募集中!お昼の2時間程度、週1日でもOK。
「お料理が好きで、短い時間でも働きたいという方大歓迎」とのこと。

昼間しか働けない、短い時間しか働けないけれどという方、是非ともお電話を。

直木賞 作家 故半村良の小説に「とんとん拍子に出来た店はきっとうまく行く」という一節がありました。
それは「ジンクスめいているが」とも書かれていますが、 「とんとん拍子に出来た」ということはお店を開く際に、タイミングと実績とそれを評価する人が揃っているからこそ、うまく行くという理由でした。

「やきとんだけに、とんとん拍子」とまとめたいところですが、とんとん拍子の陰には、ご本人の、そして周囲の人々の思いが形になって息づいているんだなぁ・・・などと考えながらも、さて、次はレバーをタレでお願いしまーす!

後記

取材前に「完全プライベート」でおうかがいしましたが、初めてのお店にいるという緊張感はあっというまにほぐれ、美味し楽しく盛り上がっちゃいました。お料理はお酒に合うものだけではなく、看板メニューの一つ油そばやチャーハンなど美味しいお食事メニューも充実。ランチオープンに期待大です。

店名  :食事処 やきとん 八重洲

所在地 :〒187-0045 小平市学園西町3-9-3

電話  :090-1765-3179

営業時間:17時~21時

定休日 :月曜日

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written b鈴木マナ

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